ああ、また虚無感に襲撃されてしまった。
今回は何の御用ですか。
人との繋がりを阻んでいる私がいけないんですか。
それとも、再受験といった目標を欠いてしまった私を責めたいんですか。
学生と言うのは、どうも自由人に近い感じのイメージでした。
社会に縛られないで、自分の好きなことができると思っていましたから。
だから、好きなことが見つけるのが上手い方は、きっと充足するんでしょう。
端から見たら、わたしはさぞかし勿体ない生活の使い方をしている。
時間がたっぷりあるんだから、つまんない面容ではいけないよ。
ほら、もっと若い人みたいにエネルギーを出してみて。
私は知りません。あなたたちみたく、何も知りたくはありませんから。
何も考えずに生きていくのが恐怖なんです。それは一種の私の傲慢さの表れです。
それは、境界侵犯への憧れでもあります。根本的な隠遁願望もあります。
華奢な自分を強く示したい所もあります。困った時の立場づくりでもあります。
自分の数値を悟ることへの引け目でもあります。尊敬する偉人の猿真似でもあります。
成長への諦めでもあります。断片的な思想でもあります。
あだなき希望的観測でもあります。気色悪いナルシシズムでもあります。
命日に向かう過程でもあります。破壊的イメージによる統制でもあります。
私はよく嘘をつく。いや、というより、わたしは常に嘘をついている。
それも違う。わたしは、自分の言うことが真実か否か、何時も分からない。
しかし、頭から全て嘘だと断定してしまう方が、私には心地が良い。
世の中のすべての行いが偽善であると悟った方が、生きる気力が湧く。
そんな居心地を求めて、思索はいつもこうやって終焉させたいのである。
虚無感など嘘、もうすべて。真赤な嘘。